お待たせしました。練習問題第2集です。

練習問題の第1集は模範解答非公開にもかかわらず、実務系教育機関での採用が相次ぎ、また続編の請求もそれなりに寄せられ、このようなジャンルへの関心の高さが伺え、執筆者としてもうれしい限りです。

第1集は実際の制作作業にも結びついた、「訓練的」な香りがただようものでしたが、単に問題を解くだけでなく、解き方をノートし、自分でも同様の問題作成して楽しんでもらえれば、という考えにもとづき出題しました。筆者のもくろみが当たれば、極性(Polarity)、ダイナミクス、フィルタリング、コム・フィルターとの付き合い方、ディレー音成分の除去などが、それまでこれらに縁のなかった方々にも身近になったものと思います。

第2集はさらにパズル性を高め、より楽しめるように考えたつもりなのですが、逆にパズル性が「鼻に付く」方もいらっしゃるかもしれません。ご容赦下さい。

第1集では仕組みがわかると一発で解けるものが多かったのですが、第2集では何段階かの階層になっており、ときにはダミー解答(正解ではない)が出現するようにつくりました。

 回答は当分(あるいは永遠に)掲載しないつもりですが、どうにも手に余る方のために、第1集については「傾向と対策(ヒント)」を書いてみました。そんなものに頼りたくない場合は、解答を出してからご覧下さい。時間がかかっても自力解答が望ましいです。

 すべての問題に声によるメッセージが入っているのですが、それがはっきり聴こえる状態になれば、それが正解です。パズルとして取り組むとよいでしょう。上記のように、今回はダミーの音声によるトラップが仕掛けられています!

今回は難易度以外に、「ステージ数」の表示もつけました。ときには出題者の予想や設定を超える解答があるかもしれません。

!!ご注意!!
問題には、通常の音楽信号には含まれないレベルのホワイトノイズや信号音が含まれます。
 
最初に再生する場合は、再生レベルに十分気をつけてください。
 

問題の再生によって、再生装置や聴覚に異常をきたしても、筆者(出題者)およびサイト管理者は免責されるものとします。くれぐれもご注意下さい。

☆回答や解法をお寄せいただいても、またそれが正解であっても、賞品や賞金はありませんが、その解法がユニークで、公的利益があり音楽や音響技術の進歩に貢献しそうなもの(プログラミングを含む)には、当サイトにて紹介やリンク掲載のかたちでお応えします。

★独学で頑張っている方や、孤独な方のために、情報交換の場として「2CH」にスレッドを用意します。そのスレッドには筆者やサイト管理者は、書き込みやヒントなどの干渉はしませんので、ご自由に利用下さい。
しかし、個人のメールアドレスの書き込みや、直接の連絡先はルール上掲載できないのでご注意下さい。また粋なハンドルネームをご用意下さい。また、ひどい言葉遣いも控えるようにしましょう。
 

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Q10_P5 
難易度:中の下  ステージ数:2
こんなこと自然発生では無いでしょう。

Q11_P6
難易度:中の高  ステージ数:3  
そんな馬鹿な・・。落とし穴有り。

Q12_P7
難易度:低    ステージ数:2
アナログ時代には無理でした。論理マシンでは、こんなこともできるのか。
頭を柔軟に。

Q13_P8
難易度:低の高  ステージ数:2
とくにコメントはありません。    

Q14_P9
難易度:中    ステージ数:2
少し発展しました・・。少し実戦的。アレでは無理です。

Q15_P10
難易度:中の高  ステージ数:3
「ウォー!」をどうする?

Q16_DBM1
難易度:高    ステージ数:4
普通の解法では、Audacity純正プラグイン「LADSPA」が必要です。ラジオ少年には難易度=中でしょう。

 多くの問題ではノイズなどの攪乱要素によって、ターゲットがマスクされています。したがって攪乱要素をいきなり排除しようとするのではなく(適切な方法以外では容易には排除できないようになっている)、まず、じっくりと攪乱要素をプロファイルしましょう。攪乱要素の性質が把握できたら、取り除く(あるいは分離する)ための仮説を立て、こねくりまわしてみましょう。ほとんどの出題では故意にヒントが組み込まれています。