表示について                         (C)Y.Utsunomia 2008-2010 本項は、他の項目と重複する解説部分が多いが、表示機能の一覧として利用されたい。  audacityには各種の表示機能がある。 表示を分類すると ☆audacity全体(フレームあるいはターミナルという)としての設定・ステータス表示 ☆フレームとしての入出力レベル表示 ☆フレームとしての解析表示 ☆各トラック毎の設定・ステータス ☆各トラック毎のレベル表示 ☆各トラック毎の解析表示(スペクトログラム・ピッチ) 表示についての解説 1)audacity全体としての設定状態の表示(ver,1.3.x系)  可能なコントロールと表示はある程度のカスタマイズが可能で、画面上部の「ビュー  (あるいは表示)」→「ツールバー」でカスタマイズできる。(表示/非表示)  必要ならこれらの各ツールバーはaudacityの画面外に配置することもできる。  カスタマイズした配置は記憶され、次回audacityを起動した場合には再現される。  カスタマイズした状態から、標準的レイアウトに戻すには「ビュー」→「ツールバー」  →「ツールバーのリセット」。  ○コントロールツールバー   +トランスポート・コントロールのスイッチと    トランスポート状態の表示    (動作はクリックアップ時)  ○デバイスツールバー   +入出力デバイスの選択操作と選択されているデバイスの表示  ○編集ツールバー   +「カット」「コピー」「ペースト」「トリム」「無音」「アンドゥー」    「リドゥー」・・これらのコマンド   +「拡大」「縮小」「選択部分を合わせる(ビューの選択範囲を拡大と同機能)」    「プロジェクトを合わせる(ビューの中にあるウインドゥに合わせると同機能)」    ・・これらの時間軸ズームコマンド  ○メータツールバー(メーターを右クリックするか、プルダウンマークを左クリック   すると設定画面が開く)   +出力レベルメーター    +表示形式(縦/横)(dB/リニア)の切り替え    +無効設定    +表示リフレッシュレートの設定     (リアルタイムモードでPC処理能力の限界が近いと、リフレッシュレートが      低下するため、ステータス表示とも言える)   +入力レベルメーター    +表示形式(縦/横)(dB/リニア)の切り替え    +無効設定    +表示リフレッシュレートの設定     (リアルタイムモードでPC処理能力の限界が近いと、リフレッシュレートが      低下するため、ステータス表示とも言える)  ○ミキサーツールバー   +audacity全体としての出力レベル調整    +スライダーつまみダブルクリックで詳細(拡大・数値)モード     ・・なぜかリニアモードのみ       (Audacityの固有のレベル調整のように見えるが、Windowsのミキサー        パネルのスライダーのリモートコントロールなので、USB オーディオ        インターフェース使用時には無効になる)    +録音レベル    +スライダーつまみダブルクリックで詳細(拡大・数値)モード     ・・なぜかリニアモードのみ       (Audacityの固有のレベル調整のように見えるが、Windowsのミキサー        パネルのスライダーのリモートコントロールなので、USB オーディオ        インターフェース使用時には無効になる)    +入力選択    +Windowsには、MMEなどのミキサー(?)付きデバイスがあるが、その選択     ・・文字化けの名所・・・気にしない        (これも実際にはWindowsの録音側ミキサーパネル(実態はセレクタ)        のセレクタ機能のリモートコントロール)  ○選択ツールバー(英語モードでは「Selection toolbar」なのだが、時間軸上の   セレクションなので、それを選択・・とは直訳すぎる気もする。カッコ悪いが、   場所あるいは位置ツールバーとした方がよいのでは)   +「プロジェクトのサンプリング周波数」の設定と、設定の表示    極めて重要なパラメータで、とくにファイル出力時には指差し確認を行うこと   +3つの時間位置(タイムセレクション)表示と、位置の数値設定    +左時間窓:選択範囲の開始時間位置    +中央時間窓:選択範囲の終了時間位置、または選択範囲の時間長     +中央時間窓のモード選択スイッチ    +右時間窓:再生位置    *3つの時間窓は、多くの表示形式から選択することができる。    *3つの時間窓は、それぞれキーボードによる数値入力と、マウスのホイールに     よる入力に対応する  ○ツールバー   +メインツール:「選択ツール」「エンベロープツール」「ペンシルツール」    「拡大ツール」「タイムシフトツール」「マルチツールモード」    *編集1の項を参照  ○書き換えツールバー(英語モードでは「Transcription toolbar」なので、「可変速   再生」が正しい。Transcription:電子音楽用語)   実際の再生は簡易なリサンプルで行われるので、簡易可変速再生   +再生ボタン(動作はクリックアップ時)停止はトランスポート停止ボタンまたは    スペースキー   +再生速度調整スライダー    +スライダーノブをクリックしっぱなしで、速度表示    +スライダーノブをダブルクリックで詳細(拡大スライダーおよび数値入力)モー     ド(単位は元の速度を1倍とする、倍率)  これらは操作系パネルの表示/非表示の切り替えだが、これらは表示部分の左端の梯子 部分をドラッグすることで、配置を換えることができる。  無用な操作を禁止したい展示用途や、特定の使用目的の場合、非表示にすることで トラブルを回避できるかもしれない。  また、キーボードによるショートカットを覚えてしまえば、表示機能はないものの、 操作には何等の不自由もないのかもしれない。   3)フレームとしての解析表示  ○クリッピングの表示   +出力レベルメータのクリッピング表示   +各トラックのクリッピング表示   *これらのクリッピング表示は、画面上部の「解析」プルダウンメニューの「クリッ    ピングの検出」で設定されるサンプル数を超えるクリッピングが存在するときに、    出力レベルメータ右端、各トラックの波形部分(要表示設定)に「赤線」で表示を    行う。   *ver,1.3.8以降では、ミキサーボード表示のメータにも反映される。  ○スペクトル表示   選択範囲で、FFTベースのスペクトル解析・表示を行うが、各トラックのスペクトロ   グラム表示とは異なる設定で解析している。   各種の表現形式があるが、詳しくは専門書に譲る。  ○コントラスト   積分した実効値のコントラストを解析する機能   *前景部分と背景部分を選択し入力することで、ダイナミクスなどのコントラス   トを解析する。実効値であることから、実質的に聴感覚に近い結果が得られる。 4)各トラック毎の設定とステータス表示(各トラックのメニューの項を参照)  ○トラックステータス画面が、波形表示部分の左にある。   +トラック名   +トラックタイプ(ステレオ、モノ、左、右、があるが、モノ以外はファイル出力    時に「ステレオトラック」として書き出されるので注意・・とくにステレオトラッ    クを分離した場合・・モノにしたい場合は、プルダウンメニューからモノを選択。   +トラックのサンプリング周波数:プルダウンメニューから、任意のサンプリング    周波数(例えば48003Hzなど)を設定できる。   +ビット深度表示:プルダウンメニューから設定可能。   +Solo/Muteボタンとその状態表示   +トラックゲイン(増幅・正規化の項を参照)   +PAN 5)各トラック毎のレベル表示など(各トラックのメニューの項を参照)  ○対数圧縮された波形によるレベル表示  ○トラックレベルメータ(ver,1.3.8以降)  ○トラック・スペクトログラム(リニアスケール/対数スケール)  ○ピッチ(EAC)