差分抽出を行う場合の設定について                         (C)Y.Utsunomia 2008-2010 ○ プロジェクトのfsを対象のfsに合わせ設定する。 編集→設定→品質→サンプリン   グ設定(CDの場合は44100Hz) ○ 有効ビット冗長を設定。(対象と同じ冗長に設定)編集→設定→品質→ビット冗長   設定(CDの場合は16bit) ○ 変換(レートコンバータ)のディザ設定を両方とも「無し」に。編集→設定→品質   →変換設定 差分抽出操作 ○ 抽出元(オリジナル)をD&Dで読み込み。(D&D=ドラッグ アンド ドロップ) ○ 抽出先(コピー、レプリカ)をD&Dで読み込み。   (CDの場合、ファイル先頭位置は不確定で、差分を抽出するには抽出先データをサ   ンプル単位で位置調整しなければならない。位置調整は見た目の波形位置を合わせ   、徐々に拡大表示し合わせ込む必要がある。1サンプルずれていても正確な差分は   得られない。 位置調整には⇔「タイムシフトツール」を使用。) ○ 抽出元あるいは抽出先のどちらか(一般的には抽出先を)「効果」→「上下を反転   」コマンドを実行。 ○ 抽出元と抽出先の両方のトラックを選択(ctrl+A、またはctrlを押しながら各トラ   ックで右クリック。 ○ 「トラック」→「ミックスして作成」を実行。 ◎ 作成されたトラックが差分トラック。デジタルゼロであるならバイナリレベルで同   一。 ○ 証拠作成するなら作成されたトラックを「ファイル」→「書き出し」→書き出し手   続きでファイル出力。   (オリジナルのどの部分で差分が生じたか検証するには、一旦ファイル出力し、    抽出元と差分出力ファイルの両方を読み込み並べる、が最も簡易) ○ 増幅コマンドのウインドを開く。(確認方法) ★ 同一なら「新しい最大振幅」窓に「−無限」(デジタルゼロ)表示。(1.3.x系)   (ver,1.2.x系では「増幅」窓が「1.$」に、「新しい最大振幅」窓が「-1.$」に) 診断例 Q: ところどころにバースト状の差分が現れる。 A: 本来CDはCLVで読み書きされるべきだが、どの段階かでCAV読み書きされた。    バースト状の差分が現れないところではデータ一致するので、その部分での   音は正常なはずだが、往々にして空気感、奥行きなどの立体感、高域の質感   (測定上は同一)が損なわれている傾向が見られる。   またジッタの定性検査では、CDプレーヤーでの再生時のみ不良な結果が見られる   ことが多い。(リッピングしファイルとしてスペクトラムから検査するとほぼ正   常なことも)音楽CDのプレス工程(ガラスマスター製造工程)でも、CAV読み込み   している工場が存在している。    Q: 先頭では差分が出ないのに、ある時間から差分が現れ始める。 A: その「ある時間」で、いわゆる「サンプル落ち」あるいは「サンプル挿入」   が生じた。原因はソフト設計上のアルゴリズム問題や、ひどいジッタ、ドライブ   の不調まで、原因は様々。    往々にして上記同様空気感、奥行きなどの立体感、高域の質感が損なわれてい   る。正弦波信号やそれに同等の音では、プツプツパツパツノイズが入る。 Q: いくらがんばって同一場所を探しても、どこにも合致点がない。 A: どの段階かで、「リサンプル処理」が入った。   同じ音になりようがない。が、リサンプル処理にも、松竹梅あり、高度な処理   では極めて近似な音に、強引なダメ処理なものでは、とくに正弦波信号やそれに   近い音では、同様のノイズが生じる。